専門医のコラムDr's Column

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2015

近視は遺伝よりも学歴で決まる!?(ドイツの研究より)

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今回のテーマ、一般的には『そうだね』と思われている事、実は医学的な研究報告があります。

「勉強ばかりしていると目が悪くなる」「親がめがねをかけているから、私もめがねをかけることになるのかな」。環境要因と遺伝要因はいったい強いのか、意外とよく知られていません。

以前のコラムでも、遺伝と近視との関連に付いて記載していますのでご参照下さい。 ⇒  遺伝によっても近視になるの

どうやら近視と最も強く関係するのは、学歴と学校で過ごす年月であるというのがドイツからの報告!

ドイツの研究チームがが昨年6月、米国眼科学会が発行する眼科分野の国際誌であるオフサロモロジー誌のオンライン誌に発表。日本でもこの医学雑誌に掲載されると、眼科医として一流と見なされる権威ある国際医学ジャーナルです。

1.Mirshahi A et al.Myopia and Level of Education: Results from the Gutenberg Health Study.Ophthalmology. 2014 Jun 16.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/24947658

2.Increased Nearsightedness Linked to Higher Education Levels and More Years Spent in School.

http://www.aao.org/newsroom/release/increased-myopia-linked-education-level.cfm

中卒、高卒、大卒と近視が増えていく

米国眼科学会によると、重症の近視は、視覚障害の最大の原因となっています。網膜剥離のほか、黄斑変性症や白内障の早期発症、緑内障などと関連するとされています。(前回のコラムでもお伝えしましたね ⇒ 子どもの将来の近視は予測できる )労働条件の影響も指摘されており、健康、経済の面で問題視されているのです。

この研究では、35歳から74歳のドイツ人およそ5000人を対象に近視の背景を検証しました。

結果、学歴が高いほど近視が増えると分かり、遺伝的な特徴よりも近視との関係が強いと分かりました。近視の割合は、中卒者の24%、高卒の35%、大卒の53%となっていました。学校で過ごす時間が長いほど近視が多いと分かったのです。40種類を超える遺伝的な特徴について調べても、学校で過ごした期間ほど近視との関係は強くなかったとのこと。

近視は遺伝よりも環境の影響を強く受けると研究グループは結論付けています。近視にならないような生活への配慮が意味を持つといってよく、室内にとどまらずに戸外に出るように心がけるのが意味があるのではないかという結果でした。

私が『こども視力回復トレーニング』に記載したのと同じ内容にも聞こえます!? しかし、親御さんとしては、『学校へ行くな!』、『勉強するな!』とはなかなか子どもさんに言えませんよね (^^;     どうすれば良いか、本書を是非ご活用下さい ⇒ 『近視治療の書籍出版

 

当コラムは患者さんのお役に立てていただく参考資料として配信しております。

質問やご意見については診察時に小栗にお尋ねいただけますと幸いです。

電話でのお問い合わせは対応しかねますのでご理解のほど宜しくお願い致します。