専門医のコラムDr's Column

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2016

コンタクトだけでなくアイプチもまぶたが下がる原因!?

まぶたの下りやたるみ(眼瞼下垂)は、10代や20代でもなることがあります。眼瞼下垂の原因は、コンタクトレンズやアイプチ度の合っていないメガネの使用長時間パソコンに向かっていることなど、日常で何気なく行っていることが多いのです。目線を下にすると楽になることから、顎をあげてモノを見る癖が付いていたり、読書や料理などで下を見る体勢を好むようになったりもします。

目の構造

まぶたをあける筋肉には「上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)」と「ミュラー筋」がありますが、主に働くのは上眼瞼挙筋です。

上眼瞼挙筋は「腱膜(けんまく)」と呼ばれる膜で、まつ毛側のまぶた付近にある「瞼板(けんばん)」とつながっています。

上眼瞼挙筋が収縮し、腱膜が瞼板を引っ張ってまぶたが開かれます。

また、腱膜はとても薄く繊細なので、まぶたを引っ張ると腱膜が切れてしまったり、伸びてしまったりして、瞼板を引っ張る力が弱くなってしまいます

腱膜は刺激でも緩みやすい組織です。

眼瞼下垂の原因1:コンタクトレンズ

コンタクトレンズをつけていると眼瞼下垂になりやすい原因は、レンズをつけていることで、慢性的にまぶたの裏側に刺激を与えること! 特に、アレルギーやドライアイで炎症を起こしているまぶたの裏側の結膜を常に擦っているということは、瞼板にも慢性的に負担をかけてしまします。

ハードでもソフトでもコンタクトレンズは身体にとって本当はあって欲しくない異物なのです! ですから一人一人の目の状態に合わせて、出来るだけ負担を少なくできるような処方が求められます。コンタクトレンズは何処で合わせても一緒と思っていませんか? たとえ同じ銘柄のコンタクトレンズでも、適切な点眼薬で負担を減らしながら使うことや、体質を改善してコンタクトの負担に強くなってもらうことは可能です。当院のコンタクト外来(名古屋院、長浜院)では将来的に眼瞼下垂等、全身の疾患の引き金にならないよう可能なかぎりの対応を提案してコンタクトを処方しております

また、コンタクトの付け外しもまぶたに負担をかけます。特にハードコンタクトレンズは硬いので、外す時まぶたを指で強く引っ張ることが多いですよね。

このまぶたを引っ張る行為が、まぶたをあげる筋肉を傷めてしまう原因の一つとなります。

まぶたへの刺激は目をこすったり、アイメイクをおとすクレンジング、つけまつげをつけたり外したりする行為でも同じように生じます

まぶたを不必要に引っ張ったり、こすったり、刺激を与えないことが眼瞼下垂の予防において重要です。

100歳までの人生を考えると、将来的な目の安全のためには、コンタクトレンズよりメガネやレーシックなどの方が遥かに安全です。ただし、レーシック適応外の方が無理をして手術をすると、様々な合併症に繋がりやすいので、適応外の方には眼内コンタクトレンズ(ICL など)をお勧めします。

眼瞼下垂の原因2:アイプチ

眼瞼下垂の手術では、多くの場合はたるんだまぶたを二重まぶたにして目を開けやすくします。そのため、敢えて二重まぶたの手術をしなくても、二重希望の方には一石二鳥の治療となります。

反対に二重まぶたにしてまぶたの下りを解決できるなら、アイプチで二重まぶたにしてしまえば眼瞼下垂の対策に良いと思う人もいるでしょう。

しかし、アイプチでまぶたに二重の癖をつけるのはかえってまぶたの下りを進行させ逆効果となります

アイプチで二重を作るとき、尖ったものでまぶたをこすったり、粘着テープで固定したりする場合が多いため、アイプチで二重を作ればたるみを一時的に解消できますが、結果的にまぶたに負担がかけてしまうことになり、タルミが強くなり、眼瞼下垂を進行させることにも繋がります。

毎日はアイプチをしないようにする、寝る時はきちんと取るようにするなどしてまぶたをいたわることも大切です。

眼瞼下垂になる原因3:眼精疲労

軽度の眼瞼下垂の人は、朝はそれほど症状が出ていないのに、眼精疲労が出やすい夕方頃に症状が悪化すると言われています。

一方、眼瞼下垂のせいで眼精疲労が悪化するということもよく言われているんです。

眼瞼下垂の人は上眼瞼挙筋が機能しにくくなるため、もうひとつの筋肉、ミュラー筋を使うことになります。

このミュラー筋は自分の意志で動かすことができない筋肉で、体を活発に動かすときに使う「交感神経」が優位な時に収縮します。

目をあけておくために常に交感神経を優位にしている状態は目を疲れやすくするので、結果的に眼瞼下垂を悪化させてしまうことに

目をあけるためにミュラー筋だけではなく、額の筋肉をつかうこともあるので、額から頭皮にかけての筋肉が常に硬直し、頭痛や肩こりの原因にもなります。

眼精疲労を和らげるためには、自然に視線を下げる動作をする読書や料理がおすすめ。

パソコンを使う人は画面が正面より下になるように置くことで、まぶたや額の緊張を和らげることにつながります。

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上記のようなことを理解いただき、多くのシニアで長年のまぶたの負担の蓄積として生じている眼瞼下垂にご自身がならないよう、目をいたわる生活をお勧めします!!

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