専門医のコラムDr's Column

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2015

それでも牛乳飲みますか? 子供の近視の原因?

乳がんと牛乳

前回に続いて食の話です。

「牛乳を飲むな!」と聞いて、私も最初は何のことか理解できませんでした。
子供のころから学校で、「牛乳を飲みなさい。」と散々教えられてきましたし、今でも相変わらず学校や病院の給食から牛乳は無くなっていません。
2008年4月、厚生労働省から、乳製品と前立腺癌の関係性について調査結果が新聞掲載されましたが、あまり一般に知られていないようです。海外ではすでに複数の研究によって、牛乳や乳製品が前立腺癌、乳癌、卵巣癌などの発症リスクを高めていることが指摘されています。
以下は2002年のデータで作成された国別の乳がん発生率(縦軸)と乳製品摂取量(g/日、横軸)のグラフです。

乳癌発生数と乳製品の摂取量の相関係数は 0.929 となり、高い「正の相関関係」があることが分かります。

国別乳がん発生率

Dr. Jason Suzuki 作成

参考文献
http://www.medical-hypotheses.com/article/S0306-9877(05)00354-3/abstract

日本では戦後、乳癌、前立腺癌は増え続けていますが、リウマチ(膠原病)、喘息、アトピーといった重篤なアレルギー疾患も増え続けておりアレルギー(「荒れる気」と呼び変えても良いのかも知れません)が、躁鬱症状をはじめとした精神疾患との関わりが強いことも指摘されております。

自然界では、犬は他の動物、例えば豚の乳を飲みません。豚も牛の乳を飲みません。それぞれの「母親の乳」を子犬や子豚は飲みます。人間が「母牛の乳」を飲む必要があるのでしょうか?
そもそも、牛乳は子牛の成長に必要な物質として、子牛が一ヶ月で体重を30Kg増やす必要があって取り込む「ウシ型成長ホルモン」であり、人間の乳(母乳)は一ヶ月で新生児の体重を1Kg増やすための「ヒト型成長ホルモン」です。人間の30倍のスピード成長に必要な物質が「牛乳」なのでしょう。牛乳には IGF-1(インスリン様成長因子)が大量に含まれています。

また、離乳後に再び乳を飲む動物はいません。他の動物の乳を、大人になってからも毎日大量に飲んでいるのは人間だけです。
もしかして、人間は「牛乳」に人体がどれだけ耐えられるかの歴史的実験をしているのではないでしょうか?

眼球の「巨人症」である近視、眼球過剰成長 http://ogurikinshi.com/column/?p=181 と関連が深そうです。

牛乳を摂らないとカルシウム不足になるのではないかと心配する方もいるでしょうが、牛乳からはほとんどカルシウム取り込めないということも分かってきています。そもそも戦前の日本人は乳製品や肉類をほとんど食べていませんでした。カルシウムは人間に必要な栄養素ですが、「色の濃い野菜」から十分摂ることができ、例えばコマツナなどからはカルシウムだけでなく、カルシウムとのバランスに必要なマグネシウムも多く摂ることができます。あるいは、日本人に馴染みの深い「海藻類」は牛乳に比べて 1000倍もカルシウムの利用効率が高いという報告があります。もちろん小魚など日本人になら誰でも口にしたことがある食材に十分なカルシウムが含まれていますので、牛乳からカルシウムを摂る必要は全くありません
学校給食から牛乳を無くすだけでも、子供たちの健康に大きな貢献となるように思います。
他にも、ADHD(注意欠陥多動性障害)などの発達障害にマーガリンなどに多く含まれるトランス脂肪酸が原因と海外では示唆されていました。やっと日本でもその表記をする方向で進んでいるようです。諸外国に遅ればせながらですが、牛乳についても正当な評価を期待しております。

米国、トランス脂肪酸の食品添加禁止 2018年6月から!

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