専門医のコラムDr's Column

6

21

2016

MRI検査の費用ってどのくらいかかるの? 眼科診断にも重要

MRI(MRI=MagnetionResonanceImaging)検査は、磁気共鳴画像診断装置のことです。

MRI検査は以下の写真のような磁気でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して身体の臓器や血管を撮影する機械です。さまざまな病巣を発見することができ、特に脳や四肢、内臓などいろいろ病気の早期発見に有用な診断機械です。

断層画像という点では、X線CTと一見よく似た画像が得られますが、CTとは異なる物理原理を応用した画像撮影であり、CTでは得られない三次元的な情報等が多く得られます。CTのように放射線を浴びることもありません

2003年にはMRIの医学における重要性と応用性が認められて、「核磁気共鳴画像法に関する発見」に対して、ノーベル生理学・医学賞が贈られています。

MRI検査でわかる病気とは?

MRIの検査によりわかる病気は多くあります。

代表的なものとして、脳梗塞や脳出血、動脈瘤、脳腫瘍、頭部外傷、全身の臓器の腫瘍や結石などが分かります。

がんなどの早期発見にも役立っています。がんは全身のあらゆる部位でわかります。MRIの進化によってがんの早期発見も増えてきたといわれています。

眼科的には、眼外傷、下垂体腫瘍、脳腫瘍、脳梗塞など、視力低下や眼球運動異常、視野欠損などの原因検索にも重要です。

日本人の失明第1位の緑内障も、視神経萎縮を起こす副鼻腔や頭蓋内疾患の除外診断が必要なため、緑内障の診断にMRIやCT は欠かせない検査です。

結果説明は次の診察時になることが多い

MRI検査を行った場合、患者さんにとって気になるのは検査結果だと思います。自分の身体に異常があるのか、異常ならばそれは良性なのか、それとも悪性なのかといったことが気になって、神経質になる患者さんも少なくありません。

MRI検査結果は、電子カルテを使用している病院では、画像自体は1時間程度で見ることが可能な場合もありますが、医師が画像を診断するための時間も必要ですので、多くの病院では結果説明を円滑に進めるためにも、検査結果は次回の診察時に十分説明できる時間を取ることが多いので、1~2週間が目安となります。

MRI検査の費用は?

気になる箇所がありMRI検査を受けたい場合、検査費用が心配となります。MRI検査と一言でいっても、身体の部位によって価格も検査方法も変わってきます。

自分が気になっている個所が手ごろな金額なら良いのですが、想像以上に高い場合、MRI検査を受けることを躊躇される方もいます。

初めてMRI検査を受けるときの費用は、2万円~4万円です。施設によって多少差がありますが、初めての受診ですと初診料が2~3千円がプラスされます。

また、どこを検査するかでも費用は変わります。脳だけなのか、全身なのか検査する場所が多ければ値段も変わってきます

子供や高齢者の場合、保険適用だと割安に

MRIは全身の画像なのか、細かな画像なのかで値段が変わり、特に、子供や高齢者だと画像の細かさが変わります。病院に尋ねるのが一番良いと思いますが、例えば子供の場合、乳児医療が適応される場合が多いです。頭だけのMRI検査では7,000円ほどで受けられます。

高齢者の場合は、所得によって負担額が1~3割となります。MRI検査だけなら数千円で済みます。高齢者の場合、数万円かかると思っている人もいますが、胸部の細かな検査などでなければ、数千円で済むケースが多いようです。

次回は部位別の検査費用についてお伝えしたいと思います。

当コラムは患者さんのお役に立てていただく参考資料として配信しております。

質問やご意見については診察時に小栗にお尋ねいただけますと幸いです。

電話でのお問い合わせは対応しかねますのでご理解のほど宜しくお願い致します。