専門医のコラムDr's Column

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2015

あなたの「眼年齢」は? 年齢の影響を受ける代表的な眼疾患は「加齢黄斑変性症」と「白内障」

「眼年齢」から全身の老化がわかる「眼ドック」のススメ!

加齢性の眼疾患を予防し早期に治療を始めるには、眼の定期検診=「眼ドック」の受診が効果的です。

まだ一般的にはなじみのない「眼ドック」ですが、実は眼の検診でわかることは、眼疾患だけではありません。眼は身体のなかで唯一、直接血管を観察できる器官であり、眼底血管の状態からわかる眼年齢は、動脈硬化など全身のエイジング状態が反映されているのです。

例えば、メタボ気味の人は実際の年齢に比べ、眼底血管や黄斑部が老化しているとか。また、血液検査の数値ではなかなかピンとこない動脈硬化も、眼底の血管写真を見ることで自覚しやすくなります。

「眼ドック」の受診は、眼疾患の早期発見と同時に、全身の老化を自覚して生活習慣を改める良い機会です

日本でも年々増加傾向の「加齢黄斑変性症」。眼の一番奥で光を感じ取り、脳へ情報を送る網膜(もうまく)の中心部にある「黄斑(おうはん)」に異常が生じる病気です。
中高年期以降の3大失明原因の一つであり、紫外線や喫煙、肥満などが発症原因として知られています。

また、白内障は眼のレンズにあたる「水晶体(すいしょうたい)」が白くにごる病気です。
こちらも紫外線ダメージの蓄積や、加齢にともなう酸化が主な原因とされています。

症状と検査

加齢黄斑変性症の自覚症状は、物がゆがんで見える、視野の中心が欠ける、ぼやけて見えるなどですが、早期の場合、視野の真ん中以外は普通に見えているため、なかなか気づくことが難しいようです。
定期検診で異常を指摘されて眼科専門医を受診するケースが多く、専門施設では造影剤を使って血管を見やすくした眼底検査や、場合によっては眼専用のCTを撮ることもあります。この眼科用のCTは、OCTと呼ばれています。OCTは “ optical coherence tomography ” の頭文字で,光干渉断層計《ひかりかんしょうだんそうけい》と呼ばれます。全身のCTと異なりエックス線などの放射線を使用せず、OCTでは近赤外線(850 nm )による低干渉性光源を用います。そのため繰り返し撮影しても、全く放射能を浴びることなく、生体に何ら問題を起こさない優れた検査器械です。当グループでは名古屋院、長浜院ともに最新のOCT装置を設置して、加齢黄斑変性症の早期発見に活用しています。

一方、白内障は進行が非常にゆっくりしているため、かすみ眼やまぶしさ、見にくいといった症状を早期に自覚することは極めて稀です。水晶体の多少のにごりは40代以降であれば誰にでも生じることですが、にごりの程度やパターンには個人差があります。
眼科では視力検査、眼底検査や視野検査、眼圧検査などが行われます

治療とセルフケア

加齢性黄斑変性症には、黄斑部に異常な血管が増える「ウェットタイプ」と、黄斑の内側に老廃物がたまる「ドライタイプ」があります。
ウェットタイプは保険診療対応では異常な血管をレーザーで焼き固めたり、異常な血管の増殖を抑える薬を使った治療が行われます。
ドライタイプは進行が遅いため、経過観察を行います。

白内障の治療はにごった水晶体を手術で取り除き、人工レンズと取り替える方法が第一選択です。
手術のタイミングは「生活に支障がでてきた時点」
最近は人工レンズの機能が向上し、白内障の治療と同時に老眼を矯正する「遠近両用眼内レンズ」が登場しています。こちらは先進医療の適応となりますが、名古屋院、長浜院ともに厚生労働省より先進医療認定を受けておりますので、安心してご相談下さい。

サプリメントの効果が期待できる加齢黄斑変性症

加齢黄斑変性症は、サプリメントの発症予防効果が科学的に証明されている疾患です。その成分は緑黄色野菜などに多く含まれる「ルテイン」。強い抗酸化作用を持つとされる物質です。ルテイン以外にも、ビタミンC亜鉛などの抗酸化物質を摂ると眼によいとされています。
酸化はあらゆる加齢性疾患や病気の原因の重要な一つであり、抗酸化物質は眼や全身のアンチエイジングに重要です。下記の表を参考に、食生活に上手に取り入れてください。

問題はこれらの食品の農薬添加物等の化学物質汚染です。その対策の一つとして天然素材での洗浄方法を過去のコラムでご紹介しておりますので是非ご参照ください!

眼に良い食品と栄養素

栄養素 多く含まれる食品 期待できる効果・働き
ルテイン
ホウレン草、ニンジンなどの緑黄色野菜

ホウレン草、ニンジンなどの緑黄色野菜

網膜を光老化から守る
アスタキサンチン エビ、サケ、イクラ、カニ 強い抗酸化力と血流を改善する
アントシアニン
ブルーベリーなどのベリー類、 黒豆、ブドウの皮

ブルーベリーなどのベリー類、 黒豆、ブドウの皮

網膜の健康と視機能を助ける
ラクトフェリン サプリメント
※栄養補助食品、健康補助食品
炎症を鎮める
レスベラトロール
赤ワイン、ブドウの皮、ピーナツの皮

赤ワイン、ブドウの皮、ピーナツの皮

細胞の酸化を防ぎ、若さを維持する
DHA/EPA 青背の魚 神経を守り、涙の質を改善する
ビタミンA
ホウレン草、小松菜、ニンジン、うなぎ

ホウレン草、小松菜、ニンジン、うなぎ

網膜の健康と視機能を助かる
ビタミンC 柑橘類、トマト、パセリ、さつまいも、イチゴ 眼の中の酸化を防ぐ
ビタミンE ごま、オリーブオイル、豆類、青背の魚、ナッツ類 網膜の酸化を防ぐ
亜鉛
ナッツ類、牡蠣、うなぎ、そば、卵黄、チーズ

ナッツ類、牡蠣、うなぎ、そば、卵黄、チーズ

栄養素の働きを助ける

紫外線とブルーライト、更に電磁波をカットして眼を守る

快気バン

酸化とともに、加齢黄斑変性症や白内障を進行させる要因のひとつは「紫外線」です。
眼は紫外線を直接浴びる器官ですから、外出時は、一年間を通じて有害な紫外線をカットするサングラスを使用することが望ましいでしょう。

また近年は、パソコンやモバイル機器のモニター画面から発する「ブルーライト」や「電磁波」が黄斑変性症の発症リスクを上げる可能性が指摘されています。

スマートフォンの普及や、ハイブリッド車、ソーラー発電等、生体への電磁波の被爆量は劇的に増えてきており、特に目や頭部への影響が増加しているようです。

当院でも慢性頭痛で鎮痛剤を手放せない女性へ、就寝時に枕元にスマホを置かないようにアドバイスしたところ頭痛から解放されたケースがありました。電磁波によって生体電流に影響が生じていることに気づかいないことが多いようです。

スマホを目覚まし代わりに枕元に置いている方は、ご注意ください。特に成長期のお子さんが枕元にスマホを置いて眠ることは脳の発育に悪影響を及ぼす可能性が高いのです。

当院隣接のオピュール長浜店ではブルーライトと電磁波軽減対策を行ったメガネの提供を行っておりますので、気になる方は是非ご相談ください。

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質問やご意見については診察時に小栗にお尋ねいただけますと幸いです。

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