専門医のコラムDr's Column

11

29

2015

老眼対策、瞳孔径の加齢変化に合わせたレンズ選び!?

老眼 外国人

夜、帰宅して玄関のドアを開けたときなど、暗いところでモノが見えにくいと感じませんか? この「暗いところで見えにくい」原因には、私たちの瞳の “瞳孔のサイズ(瞳孔径)” が大きく影響しています。

瞳孔径は年齢とともに変化する

瞳孔は瞳に取り入れる光の量を調節する働きをもち、暗いところでは大きく、明るいところでは小さくなることは良く知られいますね。この瞳孔径を調節しているのが、虹彩にある2つの筋肉です。瞳孔を縮める瞳孔括約筋と瞳孔を広げる瞳孔散大筋、2つの働きで、瞳孔径は2~6mmの間で変化しています。しかし年齢を重ねることで、この瞳孔径のサイズは小さいままになってしまい、その結果暗いところでものが見えにくくなるのです。

「暗いところで見えにくい」という自覚症状を訴えて外来を訪れる40代以上の患者さんには、加齢により瞳孔径が小さくなっているケースが意外と多いのです。
加齢によって瞳孔径が小さくなることは、老眼の進行とも関連性があります。目の中でピントを結ぶ力が衰えることで、暗いところだけでなく近くも見えにくくなります。
老眼対策には、リーディンググラス(老眼鏡)が一般的です。しかし、若い頃からコンタクトレンズを使っている人は、メガネではなく遠近両用コンタクトレンズを選びたいとお考えになるかもしれません。

遠近両用コンタクトレンズ

遠近両用コンタクトレンズを選択する場合、できるだけ早い時期から始めることが大切です。というのも遠近両用のため、近視用のコンタクトレンズの見え方とは異なるからです。実際に遠近両用コンタクトレンズを処方するときは “老眼になる前と同じ見え方ではありませんよ” と最初にご説明をしていますが、なるべく遠近両用コンタクトレンズの見え方に慣れていただくために老眼が進行してからよりも、早いうちから試していくことをおすすめします。

さらにここで難しくなるのは、小さくなった瞳孔径にしっかり合うコンタクトレンズを選択すること。近くも遠くも自然に見えるためには、光学部といわれるレンズの度数が入っている領域の設計が、瞳孔の大きさにぴったり合っていることが重要です。

遠近両用コンタクトレンズとして、初めてこの瞳孔径の違いに注目したレンズがありますので、きちんと目の安全と快適な視力をご希望の方は是非当院へご相談下さい。

年齢や、近視・遠視など目の状態によって異なる瞳孔径に合わせた、171種類もの光学部設計を用意し、ひとり一人の瞳孔径にぴったりあったレンズを装用できるため、遠くも近くも自然で快適に見えます。

老眼は「老化をイメージさせる」と抵抗を感じている人も多いため、多くの人が老眼を受け入れやすくなるよう、「キャリアアイ」と呼ぶケースも増えてきています。いずれみんなに訪れる現象ですから、なるべく早めに受け入れて、ライフスタイルを大きく変化させずに近くが見にくいと言う生活のストレスを軽減して下さい。そのためにもリーディンググラスと違ってつけたり外したりのわずらわしさがない遠近両用コンタクトレンズから、キャリアアイとのお付き合いを始めてみることは一法です。

遠近両用コンタクトレンズは、今後大きな期待を集めている分野です。

老眼は手術で治る!

しかし、コンタクトレンズは角膜に酸素不足を必ず生じるため、裸眼で見えるに超したことはありませんし、裸眼での生活が我々人類によっては “生理的” 状態の筈です。

そのための対応法として、高周波を活用した老眼手術CK、あるいは当院は白内障手術の先進医療認定施設を取得しているためプレミアム•眼内レンズを用いた多焦点眼内レンズによる白内障手術で老眼治療をする場合もあります。

いずれにしても、長寿社会の日本では老眼人口も多く、また誰でも必ず50歳頃には発症してくる現象です。老眼は治療で治せると言うことを是非知っておいて下さい。

当コラムは患者さんのお役に立てていただく参考資料として配信しております。

質問やご意見については診察時に小栗にお尋ねいただけますと幸いです。

電話でのお問い合わせは対応しかねますのでご理解のほど宜しくお願い致します。