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2015
ドライアイ外来
ドライアイ治療の現状
近年、ドライアイという言葉は広く知られるようになりましたが、その治療法に関しては人工涙液による点眼療法が一般的です。その他、涙点プラグの施行などを希望する場合は、ドライアイの治療に積極的に取り組んでいる眼科専門医を受診する必要があります。前半では当院が行っているドライアイ外来の概要および症状、検査、診断、後半ではドライアイの日常的な対処法について説明します。最後に、東洋医学の見地から全身的なドライアイ完治治療もご紹介します。
当院のドライアイ外来について(ご来院、検査から治療までの流れ)
当院のドライアイ外来では、ドライアイ検査(眼表面の状態、フルオレセイン染色、シルマーテスト、BUT検査など)の結果をもとに、「ドライアイかどうか」、また「どのようなタイプのドライアイか」をご説明致します。また、症状に応じてドライアイの治療を行っていきます。
ドライアイがひどくなると、目の表面に傷ができます。上の写真のように、傷は特殊な液で染まります。目の表面に傷ができると、痛みや充血、視力の低下、まぶしさ等を感じることがあります。
もしかしてドライアイ?ドライアイ自己テスト
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以下の12項目のうち5個以上に●が付いたら
ドライアイの可能性を疑ってみましょう。
□目が疲れやすい
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□目が痛い
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□めやにがでる
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□涙がでる
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□目がゴロゴロする
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□ものがかすんで見える
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□目が重たい感じがする
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□目がかゆい
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□目が乾いた感じがする
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□光をみるとまぶしい
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□目に不快感がある
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□目が充血する
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ドライアイを来す環境、疾患、生活習慣の代表例
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コンピュータ作業 |
長時間のPC作業でまばたきが減り、涙の蒸発が増え、目に強い乾きを感じます。
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コンタクトレンズ |
特にソフトコンタクトレンズは、素材自体が涙を吸収し、蒸発させるので、長時間の装用でドライアイを来す場合があります。
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エアコン |
エアコンは室内を乾燥させる要因となります。コンピュータ、コンタクトレンズ、エアコンを合わせた「3コン」が、ドライアイを引き起こす環境要因の代表です。
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シェーグレン症候群 |
シェーグレン症候群は、自己免疫疾患に分類され、目が乾く,口が乾燥する,関節が痛む全身性疾患です。
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上輪部角結膜炎(SLK) |
涙液が目の表面全体に行き届かず、黒目の上部に慢性的な傷ができる症状で、診断が難しいドライアイ疾患の一つです。
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眼瞼けいれん |
涙は正しい「まばたき」によって目の表面を潤します。眼瞼けいれんがあると、まばたきの機能に異常を来たし、ドライアイを併発する場合があります。
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ステシーブンスジョンソン症候群 |
薬の副作用で起こる重傷型の薬疹(やくしん)で、目に重症なドライアイを併発する場合がある疾患です。
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GVHD |
骨髄移植後の合併症として涙液が減少する場合があります。
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眼類天疱瘡 |
徐々に瞼球癒着が進み、それに伴って重症なドライアイを来す疾患で、原因は不明です。
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屈折矯正手術後のドライアイ |
LASIKを受けた後、一時的にドライアイ傾向になる場合があります。特に、基礎にドライアイがある人は、一時的に悪化することもあるので適切な管理が必要です。
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ドライアイの主な治療(眼科一般治療)
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□人工涙液(じんこうるいえき) |
□涙点プラグ挿入術(るいてんぷらぐ) |
□血清点眼(けっせいてんがん) |
□眼軟膏(がんなんこう) |
□モイスチャーエイド |
□屈折矯正手術 |
ドライアイになった原因を治す根治治療の方法
上記の治療法は、屈折矯正手術を除いては保険診療で行っている範囲の治療です。
しかし、残念ながら保険診療は「対症療法」にしかなりません。ドライアイになった原因を治してはいないということです。
そのため、例えば点眼液を使用したときは症状が改善しても、問題は解決していません。不快感などの症状を、一時的に抑えるだけで、目薬を使い続けても、涙が増えることはありません。
涙液分泌量を増やすには、なぜドライアイになったかを知る必要があります。涙を作る材料は”血液”です。血液の品質が落ちることが、涙の質の低下、ドライアイに繋がるのです。この血液の品質悪化に関わっているのが血液のサビとも呼ばれる「活性酸素」です。
活性酸素が増えると、特に悪玉活性酸素によってける血液が参加します。参加した血液では、良い涙が分泌されません。
もうお分かりいただけましたね!
そうです。血液の酸化を改善すればドライアイは改善します。
血液は目だけに流れているわけではありません。目の専用血液というものは存在しないことは、皆、理解していることです。目に流れてくる血液は、脳にも、消化管にも、筋肉にも、組織の細胞の新陳代謝のために全身をめぐっているのです。身体の血液はどこでも「同じ質」なのです。
ですから、血液のサビを取って、品質を良くするための全身的な対応でドライアイ改善の良い結果に繋げることが可能です。ひいては、全身状態の改善、ほぼ全ての病気の改善にも繋がります。
そのためにお手軽な方法として、「高濃度水素吸入療法」をお勧めしています。辛い食事制限等の、「我慢を強いられる」方法ではないので、これまでの生活を続けながらも全身状態の改善を期待できる方法なのです。
その他の、全身的な治療については当院のアレルギー科のページをご参照下さい!
東洋医学観点からドライアイの原因、完治治療
東洋医学の観点から冬に症状が悪化しやすいドライアイの原因と日常の生活習慣対応、治療についてご紹介しておりますので、以下参照下さい。ドライアイは、老化との深い関連があります。
ドライアイが単に目が乾きやすいだけ、と思っていると、将来の病気のサインを見逃してしまうかもしれません。
ドライアイは、「将来のあなたの全身的な病気発症の先行サイン」! 早めに全身的に改善して、あなたの将来の問題の早期治療に繋げて下さい。
ドライアイによる痛みやかゆみ、眼精疲労、その他諸々の深い症状の対応は保険診療で対応可能です。まずは快適に生活できるよう対症療法でドライアイ症状改善対応をさせていただきます。
しかし、ドライアイを点眼だけで問題を解決せずに放置するのか、原因まで解決するのかで確実にあなたの将来は変わるのです。
毎日を生活のコツで、100%ではなくてもかなりの体質改善は可能です。
水、食べ物の注意、天然の炭の活用、質の高い乳酸菌、呼吸法、寝ている間に手間少なくできる高濃度水素吸入療法、コラムで説明しているこうした対応方法をご参照下さい。
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