専門医のコラムDr's Column

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2015

『スマホ老眼』〜その②

スマホ

眼鏡業界もスマホ老眼に注目!

眼鏡業界紙を発行する眼鏡光学出版(東京)が、眼鏡を日常的に使っている1万人に視力の状況を尋ねたところ、老眼の症状を訴える若者(10代後半~34歳)は、2012年の0・5%から、13年には6・7%に急増しました。スマホ老眼との関連は定かではないですが、スマホの世帯保有状況が40%台から一気に60%台に達した時期に重なります。

眼鏡チェーンも老眼予防を呼びかけています。ビジョンメガネ(大阪府守口市)は今年、老眼予防につながるとされるストレッチや食事を紹介する社員向けマニュアルを作成。一部店舗で老眼症状のある来店者への助言に活用しているのです。メガネスーパー(神奈川県小田原市)は今年、目の緊張をほぐすリラクゼーションルームを併設した新形態の店を都内に開きました。

子どもへの影響心配

スマホ、パソコン、タブレット、ゲーム機。現代は目の近くで用いる機器であふれ、老若男女が長時間見つめています。目にとっては、今まで経験したことのない過酷な社会となりつつあります。

目への影響だけでなく、心身のバランスを崩したり、仕事や学習能率の低下につながったりするケースもあります。特に心配なのは子どもへの影響です。

手元を見る際のピント調節能力が弱っている可能性があるので、学校で行う視力検査には、「遠見」(測定距離5メートル)だけでなく、「近見」(同30センチ)も加えるべきという意見もあります。

休憩とって遠くながめる

スマホ老眼の対処法は、拙著『子ども視力回復トレーニング』にも記載したトレーニングが有効です(目の筋トレ! イルカロゴ追視トレーニング)。

簡単な対応でしたら、パソコンやスマホを1時間続けたら10~15分休み、遠くの景色をながめたり、立体的で、奥行きのある風景画などを見るのも良いです。拙著にはその他にも様々な体操もご紹介していますのでご活用下さい。目を温めることも、疲れを取る効果が期待で来ます。症状が改善しない場合は当院を受診してください。

「現代病」ほかにも

スマホ老眼以外にも、スマホに関係するとされる「現代病」はいろいろあります。

スマホ首(首のこり)、スマホ指(指の痛み)、スマホ巻き肩(肩が前方に出る、肩のこり)等々……。

通勤時や休憩中、妻子が寝た後など、自身を顧みると、特段の目的もなくスマホをいじっていることは多いのではないでしょうか。スマホが普及して、まだ数年。今後どんな「現代病」が登場するか分かりませんが、電磁波の問題も余り取り上げられていませんが注意が必要です。

少なくとも私は出来るだけ身体に接しないよう、鞄に入れる等、スマホを出来るだけカラダから遠ざけています。

適度な距離、時間、頻度を保ってスマホを活用なさって下さい。

当コラムは患者さんのお役に立てていただく参考資料として配信しております。

質問やご意見については診察時に小栗にお尋ねいただけますと幸いです。

電話でのお問い合わせは対応しかねますのでご理解のほど宜しくお願い致します。